アメリカでは「英雄的に(自己犠牲的に)死んでしまう」というストーリーが受け入れられないのは本当ですか?
先日あるテレビ番組で、
手塚治虫の「鉄腕アトム(アストロボーイ)」の最終回
=「アトムが核ミサイルを誘導して太陽に突入して地球を守る」
というストーリーをアメリカ人達に見せて、
ある女性が「こういうのは私達には分からないわね、、
ハッピーエンドでないとアメリカではウケないわ・・・」
とコメントする様子をやってましたが、
(「アストロボーイ」の放送当時は最終回は米国では放送されなかったそうです。)
しかし「アルマゲドン」とか当にこのようなストーリーですよね?
米国人が撮った「アルマゲドン」を米国人が観ても理解できないのですか??
自己犠牲で地球を守ったブルース・ウィリスをみてアメリカ国民は涙しないのですか??
私は映画にはあまり詳しくないですが、
他にはこのように主人公がヒロイックに死んでしまう映画はあまりないのですか??
ヨーロッパのシェークスピアとかギリシャ神話など、英雄的ではないにせよ、
主人公が死んでしまう悲哀的な話は多いですよね??(「ロミオとジュリエット」とか)
「マンガ」
だからだと思います。
自己犠牲の精神をもつ崇高な英雄が出てくるアメリカ映画は
結構あります。例えば、ジョン・ウェインがデイヴィー・クロケットを
演じた『アラモ』なんてまさにその例でしょう。ウェインは
この手の愛国者ものによく出てますし制作もしています。
ただ、気になるのは、彼ら(アメリカの白人)がおこなうと
「ああなんと崇高なる自己犠牲だろう!」
で、われわれがおこなうと、
「命の大切さがわからぬ程度の低いやつ」
「狂信者」
となることです。
ご存じカミカゼは狂犬と呼ばれていました。
体に爆弾を巻きつけてアメリカの施設に乗り込んでくる若者は、
お国では聖戦で散った英雄ですが、アメリカ人はやはり
狂犬扱いですね。
敵の、国のためにわが命を捧げるという行為を
評価するわけにいかないのはわかりますが、確か
『アラモ』には、敵のメキシコ兵たちが戦死したアメリカ人の遺体に
敬礼をするシーンがあったと記憶しております。
要するにアメリカ人がしたときのみ立派なんだな、と思わせてくれます。
アメリカ人は、ある意味では日本人よりも自己犠牲心が強いですよ。
日常の些細なことでも自分を犠牲にできるのは日本人特有の性質だと思いますが、彼らの多くは「自己犠牲によって英雄になれる」となるとアメリカン・ヒロイズムが発動するようです。
ONE FOR ALL,ALL FOR ONE (一人はみんなのために、みんなは一人のために)
映画では、ひとりを救うために多くの命が失われるケースも多々見受けられます。
ただ、アメリカにおけるアニメの慣例はありますし、アニメへの規制も厳しいです。 「ハッピーエンドじゃなきゃいけない」ってのは慣例でしょうし、タバコを吸うシーンが禁止とかの規制・自粛の類も多いです。
いや、『アルマゲドン』って、日本では人気あるけど、本国アメリカでは人気ないですよ?確か。
涙するどころか、失笑された…と聞きましたが……
欧州と米国は同一視なさらない方が賢明です。
ハリウッドだと、
ハッピーエンド以外は許されない空気がありますからね。
あとは、以前は犯罪者がまんまと成功者になる映画も
自主規制されており、マックィーンの『ゲッタウェイ』などは、
アメリカでの公開時、ラストに勝手に
「この後、二人は二週間後に逮捕された」
とかなんとかというテロップを挿入されたのだとか。
ともかく、ハッピーエンドは観客に受けがいいんですよ。
よく言えばハッピーエンド、悪く言えばご都合主義w
準主役は結構自己犠牲で死にますよね。
『インデペンデンスデイ』の特攻オヤジのシーンなんかは
そうじゃないですか。
主人公は死ななかったけど デフォーの英雄(良心)が悲劇的な結末を迎えたプラトーンは当時のアメリカでは旋風を起こしたとか。ゴッド・ファーザー3もラストはアルが孤独に死んで…英雄的かは違うかも知れませんが。他にもいろいろあるはずですが。アメリカ人も人それぞれ感想が違うのでは。カッコーの巣の上で、英雄っぽいかな…と私は思いますし。マルコムXとか…うけているように思うのですが。
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